登記を申請するためには様々な書類を揃えなければなりませんが、逆に言えば
書類さえ揃ってしまえば申請できてしまいます。
詐欺といえば、振り込め詐欺や結婚詐欺などがありますが「地面師」という詐欺師が
あります。
地面師は、他人の土地を自分名義に変えて売却したり抵当に入れたりしてお金をだまし取ります。
登記申請に必要な権利証や印鑑証明書などを紛失したり盗難にあったりしなければ勝手に名義を変えられることはないと思いますが、万一紛失等してしまった場合は名義を変えられてしまう恐れがあります。
そのような場合は「不正登記防止申出」をすることが出来ます。
利用するには、管轄法務局に所定の内容の申し出をします。
この申出を行うことにより、3か月以内にされた登記申請に対し、法務局から申出人にその旨の通知がされることになりますので、身に覚えのない不正な登記を防止することが出来ます。
ただし、申出をしたからといって直ちに登記申請が無効とされるわけではないため、その点は別と考えて司法書士などにご相談ください。